Apple WatchでiPhoneのFace IDアンロックを初体験して分かったこと Apple Watchはもはや必須:CloseBox(3/3 ページ)
iOS 14.5とwatchOS 7.4でついに実現した「マスク装着時のFace IDアンロック」、早速試してみた。
夜中にやるとうまくいかない
さっそく政府から支給されたマスクを初めて装着してiPhoneのFace IDを認識させようとしたが、うまくいかない。布マスクのせいではないらしい。
最近になってApple Watchに「睡眠モード」を導入したのだが、それがいけないらしい。そういえば、睡眠モード時にはMacのアンロックも無効化されていた。
Apple Watchを下からスワイプしてコントロールパネルを呼び出し、睡眠モードをオフにしたら、アンロックは成功した。
実は、マスクとFace IDの相性問題は、Face IDがiPhone Xに搭載された2017年から指摘されていた。指摘していたのは主に花粉症の人々である。しかし、その意見は受け入れられることなく3年が経ち、新型コロナウイルス対策としてマスク装着が必須となって大多数のiPhoneユーザーが声を挙げ、ついに「マスクしていてもFace IDアンロック」が実現したのである。
Apple Watch必須というところが釈然としない人も多いと思うが、このデバイスはコロナ禍においては特に健康面でのメリットが大きいので、導入はお勧めしておきたい。
最近、ロードバイクとダイレクトドライブ方式のローラー台を組み合わせて室内ライディング「Zwift」を始めたのだが、そこでも心拍数取得に利用している。
便利なApple Watchだが、もう一つ注意点がある。Apple Watchでアンロック可能なのはあくまでもiPhoneのロック解除であって、Face ID全般を代替するわけではないということだ。
Apple Pay支払いやSuica起動時にはFace IDチェックを行うが、Apple Watchでは代替できない。MacのときのようにApple Watchのサイドボタンダブルクリックで認証するといったことはできないのだ。
今回サポートされたのは「iPhoneのロック解除」だけなのだ。まあそれでも相当便利ではある。コロナ禍になってからは、支払い時にiPhoneを出すのはFace ID不要のPayPayくらいで、後はApple WatchのSuicaを使っている。iPhoneを持ち歩くことも少なくなるため、Face IDアンロックができない問題から幾分遠ざかることもできた。だが、今日からその制限もなくなる。よいことだ。
さて、朝になったので、マスクとApple Watchを着けて外出してみよう(もちろん、iPhoneもいっしょに)。
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