「ウマ娘は初速好調」サイバーエージェント藤田社長が手応え 今後は“ロングラン”目指す
「ウマ娘の初速は好調。自社IPであるこの作品のヒットは当社にとって大きな出来事」──サイバーエージェントの藤田晋社長は4月28日の決算説明会で、傘下のCygamesが2月にリリースしたスマートフォンゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」についてこう話した。配信から5日で100万ダウンロードを突破、4月27日には600万ダウンロードを達成し、ゲーム事業の業績にも貢献したという。
ウマ娘 プリティーダービーは、実在する競走馬を擬人化した育成シミュレーションゲーム。今後は育成シナリオの追加や、フレンド機能の強化を行う他、韓国語版や簡体字版を開発し、海外展開を狙うという。会見に登壇したCygamesの近石愛作取締役は「既存のファンだけでなく、競馬ファンも獲得できた。これからもロングランヒットを狙う」と話した。
21年2Qは増収増益、「ウマ娘」「ニーア」が貢献
サイバーエージェントが同日に発表した2021年9月期第2四半期累計(20年10月~21年3月)の連結決算は、売上高が2944億円(前年同期比20.3%増)、営業利益が329億円(同62.8%増)、純利益が136億円(同1.9倍)で増収増益だった。ウマ娘に加え、2月にリリースしたスマホゲーム「NieR Re[in]carnation」(ニーア・リィンカーネーション)の新規2タイトルが、ゲーム事業や本体の業績に貢献した。
セグメント別にみると、ゲーム事業は売上高が939億円(前年同期は801億円)、営業利益が243億円(同155億円)だった。今後は「ファイナルファンタジー」のスマホゲーム版などをリリースし、新たなヒットを狙うとしている。
インターネット広告事業は、売上高が1572億円(前年同期は1401億円)、営業利益は129億円(同123億円)だった。第1四半期中ごろまではコロナ禍の影響を受けて不調だったものの、その後は復調。第二四半期単体の売上高は806億円(前年同期比10.8%増)を記録した。四半期単体では過去最高だったという。
メディア事業は売上高が402億円(前年同期は260億円)、営業損益は73億円の赤字(前年同期は93億円の赤字)だった。インターネットテレビ局「ABEMA」のダウンロード数が累計6500万を突破した他、公営ギャンブルの券売サービス「WINTICKET」が好調だったという。
期初に立てた営業利益・純利益の予測(それぞれ300~350億円、80~100億円)を第2四半期で達成したとして、21年9月期の業績見通しを上方修正した。修正後の売上高は6000億円(前期比25.4%増)、営業利益は575~625億円(同69.7~84.5%)、純利益は240~260億円(同2.6~2.9倍)。藤田社長は「こんなことは上場以来初めて」とおどろきを見せた。
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