Microsoftの1〜3月決算、クラウドとゲームが好調
Microsoftの1〜3月決算は、前四半期に続けてパンデミックの巣ごもり需要で2桁台の増収増益だった。Web会議サービス「Teams」のDAUは1億4500万人を超えた。
米Microsoftが4月27日(現地時間)に発表した2021年第3四半期(2021年1〜3月期)の決算は、売上高は前年同期比19%増の417億ドル、純利益は44%増で過去最高の155億ドル(1株当たり2ドル3セント、非GAAPベースでは1ドル95セント)と、第3四半期としては売上高、純利益ともに過去最高だった。前四半期同様、コロナ禍による世界的な在宅勤務の増加でAzureなどのクラウドサービスが、また、“巣ごもり需要”でゲーム事業も好調だった。
売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は410億3000万ドル、1株当たりの純利益は1ドル78セント)を上回った。
サティア・ナデラCEOは発表文で、「パンデミック発生から1年以上経っても、デジタル導入曲線は減速していない。われわれは次の10年に向けてクラウドを構築し、(中略)顧客の回復力と変革を支援していく」と語った。
部門別では、Azureやサーバー製品を担うIntelligent Cloud部門全体の売上高は23%増の151億2000万ドルだった。Azureの売上高が50%増と好調だった。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は、「Office 365」と「LinkedIn」が好調で15%増の135億5000万ドルだった。企業向け「Office 365」の売上高は22%増、コンシューマー向け「Microsoft 365」のサブスクリプション数は27%増の4750万人だった。ナデラCEOは業績発表後の電話会見で、Web会議サービス「Teams」のDAUが1億4500万人を超えたと語った。LinkedInの売上高は、広告需要の高まりで25%増。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は、巣ごもり需要でゲームが好調で19%増の130億4000万ドルだった。Xboxのハードとソフトを合わせた売上高は50%増。昨年11月発売の「Xbox Series-x/s」が引き続き好調で、ゲームのハードウェアの売上高は232%増だった。Surfaceの売上高は12%増。
関連記事
- Microsoft、音声認識のNuanceを262億ドル(約2兆円)で買収すると正式発表
Microsoftが音声認識大手のNuance Communicationsを買収すると発表した。買収総額は197億ドル(約2兆1551億円)。AzureやTeamsなどにNuanceの技術を統合し、主に医療業界向けソリューションを強化する。 - Microsoft、在宅Web会議向けWebカメラ、スピーカー、ヘッドセットを発売へ
MicrosoftがリモートワークのWeb会議向けアクセサリを発表。USB-Aで接続するWebカメラ、USB-C接続のコンパクトなスピーカー、共有ワークスペース向けのワイヤレスヘッドセットなどだ。「Surface Headphones 2+」は日本でも発売する。 - Microsoft、MRプラットホーム「Microsoft Mesh」発表 マルチデバイス対応アプリ開発を目指す
MicrosoftがMR(複合現実)アプリ開発プラットフォーム「Microsoft Mesh」を発表した。Microsoft Azureベースで、HoloLensだけでなく、Oculus QuestなどのVRヘッドセットやスマートフォンもサポートする。発表イベントにはNianticのジョン・ハンケCEOもバーチャルで登壇した。 - Microsoftの10〜12月決算、コロナ禍で売上高・純利益ともに過去最高
Microsoftの2020年10〜12月期決算は、コロナ禍の在宅勤務と巣ごもり需要により、売上高、純利益ともに過去最高だった。ナデラCEOは「(コロナ禍による)DXの夜明けを推進する」と語った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.