Microsoftの10〜12月決算、コロナ禍で売上高・純利益ともに過去最高
Microsoftの2020年10〜12月期決算は、コロナ禍の在宅勤務と巣ごもり需要により、売上高、純利益ともに過去最高だった。ナデラCEOは「(コロナ禍による)DXの夜明けを推進する」と語った。
米Microsoftが1月26日(現地時間)に発表した2021年第2四半期(2020年10〜12月期)の決算は、売上高は17%増の431億ドル、純利益は33%増で過去最高の155億ドル(1株当たり2ドル3セント)と、売上高、純利益ともに過去最高だった。前四半期同様、コロナ禍による世界的な在宅勤務の増加でAzureなどのクラウドサービスが、また、“巣ごもり需要”でゲーム事業も好調だった。
売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は401億8000万ドル、1株当たりの純利益は1ドル64セント)を大幅に上回った。
サティア・ナデラCEOは発表文で、(コロナ禍の)「過去1年間にわれわれが目撃したのは、すべての企業とすべての業界を席巻するデジタルトランスフォーメーション(DX)の第2の波の夜明けだ。独自のデジタル機能を構築することは、すべての組織の回復力と成長を促進する新しい通貨になる。Microsoftは、世界最大かつ最も包括的なクラウドプラットフォームで、このシフトを推進している」と語った。
Azureやサーバー製品を担うIntelligent Cloud部門全体の売上高は23%増の146億ドルだった。Azureの売上高が50%増と好調だった。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は13%増の133億5000万ドルだった。企業向け「Office 365」の売上高は21%増、コンシューマー向け「Microsoft 365」のサブスクリプション数は28%増の4750万人だった。LinkedInの売上高は23%増。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は14%増の151億2000万ドルだった。11月に新ゲーム端末「xBox Series X/S」の発売があったため、Xboxハードウェアの売上高は86%増、コンテンツも多数の新作により40%増と好調だった。Surfaceの売上高は3%増。
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