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画質を追求したミニマムカメラ、シグマ「fp L」 便利で遊べる新機能も荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/6 ページ)

シグマのフルサイズミラーレス一眼「fp」に高画素バージョン「fp L」が登場。自分が使いやすいように組んでいくミニマムカメラで、スクショやQRコードといった新機能も面白い。

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 2020年の春ごろ、UVC(USB Video Class)規格に対応していたため専用のアプリを用意する必要なくWebカメラとして使える、ってんで巷(ちまた)で話題になったシグマのフルサイズミラーレス一眼「fp」。その高画素バージョン「fp L」が登場した。


EVFとグリップを装着したfp L。横に大きくはみ出るがこうして見るとバランスは悪くない

 fpが約2460万画素だったのに対し、fp Lは約6100万画素。大ざっぱにいって2.5倍に増えたのである。この差はでかい。画質追求型fpといっていいかも。

fp Lはシステムアップして使うミニマムカメラだ

 シグマfp/fp Lはフルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼の最小最軽量を誇る四角くてゴロンとしたボディが目立つのでそのままスナップ用カメラとして最適じゃないかと思われがちなのだけど、それはちょっと違うのである。違わないのだけど違う。

 なんというかボディが小さくて四角いのはそれが「ミニマムカメラ」だから。ボディはミニマムにして、あとは使う人が自分が使いやすいように組んでいくミニマムカメラなのだ。


これがボディとレンズだけのミニマム構成。非常にコンパクトだ

 特に、シネマカメラとして使うか、スチルカメラとして使うかで大きく変わってくる。ここではスチルカメラとして使う場合の話を。

 まず、基本はストラップ。これは付属する。ストラップホルダーを使えば3つある三脚穴の好きなところにストラップを付けられる。外れないようにコインなどでしっかり締めること。


ストラップホルダーは3箇所ある三脚穴の好きなところにセット。コインで強めに締めておく

 でもボディが小さくてグリップもないのでそのままではちょっと持ちづらい。

 スナップ用として使うなら、グリップは必須だ。現在、「ハンドグリップ HG-11」と「ハンドグリップ(大)HG-21」の2サイズがある。スナップ用ならHG-11がいい。


シンプルかつ有用なデザインのHG-11。これがあるとないとではグリップ感がまったく違う

 fpシリーズに似合うコンパクトな単焦点レンズ(特にIシリーズ)ならこれで十分イケるが、大きなレンズを付けるとちょっと重量バランスが悪くなる。

 一番いいのはファインダーを使って撮ることだ。そうすると両手+接眼部の3点で固定できる。

 そして外付けのEVFが用意されたのである。

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