Twitterの投げ銭機能、PayPalで支払うと相手に住所がバレる? Twitter社「送金アプリの規約に基づく」
Twitterの新機能「Tip Jar」について、PayPalから送金すると相手に自分の住所が表示されると注意を促すツイートが注目を集めている。
Twitterの“投げ銭”機能でPayPalから送金すると、相手に自分の住所が表示される――米Twitterが5月6日(現地時間)に発表した新機能「Tip Jar」について、こんな注意を促すツイートが注目を集めている。
Tip Jarでは、一部のクリエイター、ジャーナリスト、非営利団体にPayPalなどの外部アプリを使って送金できる。英語版の公式モバイルアプリで提供が始まった。注意喚起をツイートした、米セキュリティ会社のCEOであるレイチェル・トバク氏が試しにPayPalで送金したところ、相手に自身の住所が表示されたという。
PayPalは利用規約の中で、「取引を円滑に行うために必要な個人データとアカウント情報」などを、取引の当事者間で共有する場合があるとしている。送り手の住所が受け手側に表示されたのは、この規約に基づくもののようだ。
トバク氏は「これはTwitterではなくPayPalの問題だ。PayPalは(ユーザー)データの共有をやめるべき」と主張する一方、Tip Jarの決済手段にPayPalを採用したTwitterの責任にも言及。「Tip Jarの使用がユーザーのプライバシーにどんな影響を与えるのか知らせることがTwitterの責任だ」と投稿した。
トバク氏の投稿後、Twitterも送金時の情報共有について対応を投稿。「他のアプリの規約に基づき、チップの送り手と受け手側で情報が共有される可能性があることをヘルプセンターに明記し、支払い時にも説明するようにした」とした。
これに対し、トバク氏はTwitter社の対応に謝意を示すとともに「PayPalの住所流出問題を引き起こしたわけではないが、PayPalを使ってチップを渡す際に個人情報が流出する可能性があることをユーザーに警告する責任を持っている」と改めてプラットフォーマーの責任に言及するツイートを投稿した。
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