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ドコモ20年度通期は増収増益、ただしモバイル事業は減収 今期は金融・決済に注力
NTTドコモが2020年度通期(20年4月〜21年3月)連結決算の速報資料を公開。業績は増収増益だった。一方、3月からスマートフォンの新料金プラン「ahamo」を提供している通信事業は増収減益だった。
NTTドコモが5月12日に公開した決算の概況資料によれば、同社の2020年度通期(20年4月〜21年3月)連結決算は、売上高が4兆7252億円(前年同期比1.6%増)、営業利益は9132億円(同6.9%増)と増収増益だった。一方、3月からスマートフォンの新料金プラン「ahamo」を提供している通信事業は売上高が3兆6843億円(前年同期比27億円減)、営業利益は7211億円(同146億円増)と減収増益に。決算短信や詳細は13日に発表する。
【修正履歴:2021年5月13日午後12時30分 記事初出時、タイトルで「ドコモの4Q」としていましたが、正しくは通期でした。お詫びして訂正いたします】
営業利益の内訳は、19年度に比べてモバイル通信サービスの収入が167億円減った他、販売関連の収入が325億円減少した。一方で、光回線サービスの収入は503億円増加。販売関連の費用が698億円減ったことなどから、通期の営業利益は増益となった。
21年度通期(21年4月〜22年3月)の業績予想では、通信事業の利益は抑えつつ(7100億円)、金融・決済などの「スマートライフ事業」で増収増益を見込み(売上高は538億円増の6700億円、営業利益は106億円増の700億円)、成長を狙う。全体の予想売上高は4兆7900億円(前年同期比648億円増)、営業利益は9200億円(同68億円増)。
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