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これぞ一眼レフ ペンタックス「K-3 III」で味わうファインダーをのぞく楽しさ荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)

2021年春、久々に一眼レフらしい一眼レフが登場した。リコーイメージングのPENTAX「K-3 Mark III」だ。

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 携帯性を重視して70-210mm F4をセレクトしてみた。


「HD PENTAX-D FA 70-210mmF4ED SDM WR」をK-3 IIIに装着。細くて携帯性が喬久、手持ちでの望遠にいい

TAvモードを使い、シャッタースピードと絞りを固定してアオサギ。頭をボリボリ掻いた直後、髪が逆立ったところを狙ってみた(70-210mm 210mm 1/1000秒 F4.0 ISO250)

 このレンズ、最大撮影倍率が0.48倍(APS-Cサイズ一眼レフに装着した場合)と高いのでテレマクロ的に使える。

 これは実にいい。


寄れる望遠は実用性が高い。バラを150mmで狙ってみた(70-210mm 150mm 1/400秒 F8 ISO400)

 連写はAF-C時で最高で秒10コマ。AF速度はレンズによって大きく変わるが、きっちりと追ってくれる。


TAvモードにし、AF-C+ゾーンAF+高速連写で走ってくる列車を狙ってみた(70-210mm 210mm 1/1000秒 F4.0 ISO400)

 他にもPENTAXならではの多彩な機能……例えばローパスセレクターや、4枚撮って合成して解像感を上げるReal Resolution、細かい画質設定や、撮影直後の画像がRAWデータのままバッファに残っているので撮影後にカスタムイメージを使って保存し直したりRAWで追加保存できるなど、1つずつ取り上げたらキリがないのでこの辺で。


撮影直後の画像に対して、カスタムイメージを変更して新しい画像として保存したり(AE-Lボタンを押す)、JPEGで撮ったあとに「これはRAWで保存しときたい」(RAWボタンを押す)とできる柔軟性はKシリーズの魅力

 最後になったけどライブビューの話も。もちろんライブビュー機能も付いており、上面のダイヤルで切り替えられる。


新しく追加されたダイヤルを「LV」に回すとライブビューモードになる

 ただ、背面のモニターが固定式であることや、ライブビュー時は顔検出は効くものの、コントラスト検出AFになる(像面位相差センサーではない)のでミラーレス一眼ほど快適ではない。


ライブビュー時、顔検出を動作させたときの画面

 というわけで、あくまでも光学ファインダーを覗いて一眼レフとして撮影を楽しみたい人の趣味性が高い味わい深い使いこなしがいのあるカメラがK-3 III。

 PENTAXのAPS-Cサイズ一眼レフの集大成って感もあり、長く愛される製品になると思う。

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