Google、TensorFlowとマイコンを使ったコンテスト開催 5人に2500ドルの賞金用意
米Googleは5月19日(現地時間)、同社のマイクロコントローラー向け機械学習ライブラリ「TensorFlow Lite for Microcontrollers」を題材にしたコンテストを始めると発表した。入賞者5人には賞金2500ドルを用意。
米Googleは5月19日(現地時間)、同社のマイクロコントローラー向け機械学習ライブラリ「TensorFlow Lite for Microcontrollers」(以下、マイコン向けTensorFlow Lite)を題材にしたコンテストを始めると発表した。入賞者5人には賞金2500ドルを用意。締め切りは7月19日(米国太平洋標準時)まで。
マイコン向けTensorFlow Liteは、数KBしかないマイコン上でも機械学習を可能とするライブラリ。コンテスト「The TensorFlow Microcontroller Challenge」の応募に必要な条件は、マイコンを使うこととオープンソースであること。一定の条件下で、AndroidやChromeも活用できるという。詳細は公式ルールで確認できる。
Googleは応募作品について、「FUN」(遊び心)、「CREATIVE」(独創性)、「HELPFUL」(有用性)、「APPROACHABLE」(使用可能性)の4項目で評価するという。
コンテストの勝者5人にはそれぞれ賞金2500ドル(約27万円)の他、同社のTensorFlowチームと1時間のWeb会議をする機会が与えられる。Google Developers Blogなど同社チャンネルでもプロジェクトが紹介されるとしている。
マイコン向けTensorFlow LiteとArduinoを使った3つのデモ
コンテスト開始に当たりGoogle Creative Labでは、空中をたたいてドラムが演奏できる「Air Snare」、指を振るだけでデバイスが操作できる「Finger User Interface」、動作にラベルを付けて機械学習モデルを簡単にトレーニングできる「Tiny Motion Trainer」という3つのデモを公開している。マイコン向けTensorFlow Liteとワンボードマイコン「Arduino」、動作の角度と加速度を計測するIMUセンサーなどを使用したものという。
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