コトブキヤ、VRChatで“デジタルフィギュア”販売に進出 バーチャル展示にプラモのCADデータも活用
コトブキヤがソーシャルVRサービス「VRChat」に公式ショップをオープン。3Dアバターの販売や展示を行う。「実物のプラモデルだけでなく、デジタルのモデルやフィギュア販売にも進出する」という。
プラモデルメーカーの壽屋(コトブキヤ)が5月24日、ソーシャルVRサービス「VRChat」内で21日に公式ショップを開いたと発表した。VRChatなどで使える3Dアバターを販売する他、プラモデル用のCADデータを活用した3Dモデルを展示する。「実物のプラモデルだけでなく、デジタルのモデルやフィギュア販売を進める」(同)という。
販売するアバターは複数の表情差分を搭載した「店員ちゃん」と、揺れものを複数搭載する「占い師ちゃん」。価格はいずれも8000円で、VRMファイルなどを抜き出した「VRMエディション」(4000円)やfbxファイルなどを抜き出した「モデラーズエディション」(4500円)も提供する。
展示用の3Dモデルは、同社のプラモデル「フレームアームズ・ガール『轟雷』」のCADデータを使ったもの。開発にはXR事業を手掛けるGugenka(東京都中央区)のARアプリ「HoloModels」を活用した。アプリの機能を使い、モデルの大きさを人間と同じサイズや、手のひらサイズに縮小にして展示する。
ショップでは3Dモデルの展示や販売に加え、同社が発表予定のAIチャットbotの紹介なども行う。ユーザーはアバターを操作してショップ内を歩き回り、展示を鑑賞できる。商品を購入する場合は、スペース内のリンクから外部ECサイトにアクセスする必要がある。
ショップはGugenkaがVRChatの許可を得て運営する常設スペース「XWorld」に設置した。Gugenkaと協力した理由については「CADデータを活用した展示用モデルの制作にHoloModelsが活用できると判断した」ためとしている。
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