Googleの“第三のOS”「Fuchsia」、初代「Nest Hub」へ
Googleが2016年から取り組んできた非LinuxベースのOS「Fuchsia」が正式リリースになった。2018年発売の初代「Nest Hub」へのロールアウトが開始されたと米メディアが報じ、Googleの担当幹部がこれを認めた。
米Googleが2016年から取り組んでいる非Linuxの新OS「Fuchsia OS」が5月24日(現地時間)、正式にリリースされた。9TO5Googleが25日、Googleに確認したとして記事で紹介した。Googleの初代スマートディスプレイ「Nest Hub」(旧「Google Home Hub」)にロールアウト中だ。
Fuchsiaは、Linuxをベースにしていない、ゼロから構築されたOSだ。Googleが自社開発した「Zircon(旧Magenta)」と呼ばれるマイクロカーネルを使用している。Googleは昨年プロジェクトを一般公開した際、Fuchsiaを「汎用OSを構築するための長期プロジェクト」と説明した。
Fuchsiaの主要なアプリ開発言語は、GoogleのクロスプラットフォームUIツールキットである「Flutter」だ。FlutterはAndroid、iOS、Web、そしてFuchsiaで実行される。
Fuchsia担当エンジニアリングディレクターのクリス・マキロップ氏はTwitterで「22年前に始めた旅が、今夜“現実”になる」とツイートした。同氏は米AppleでiPodやiPhoneのチームに参加し、その後米PalmでOS開発に取り組んだ後、2012年にGoogle入りし、「Nexus Q」などを手掛け、2017年4月に現在の肩書になった。
Nest HubのこれまでのOSはLinuxベースの「Cast OS」だった。OTAでFuchsia OSにアップデートされるが、Nest Hubの機能はFlutterで構築されているため、土台がFuchsiaに変わってもNest Hubの機能が変わることはない。マキロップ氏は「この超静かで目に見えないリリースこそ、Fuchsiaらしいローンチだ」ともツイートした。
Net HubのFuchsiaへのアップデートは、まずプレビュープログラムから始め、向こう数カ月をかけて展開していくという。
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