「Google フォト」対「iCloud」 プランの比較から見る各社の狙い:Google フォトの容量無制限終了で考える(2/2 ページ)
「Google フォト」の無料無制限バックアップサービスが、2021年5月末に終了する。移行を検討するユーザーにとって、移行先の有力候補の一つである「iCloud」と比較し、各サービスの狙いを読み解く。
iCloud単体契約以外の選択肢も――サブスクのバンドルサービス「Apple One」を利用
Apple MusicやApple TV+など、Appleが提供する他サービスのサブスクリプションに登録している場合は、複数のサービスをバンドルした「Apple One」を利用してみるのも手だ。
Apple Oneでは、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、iCloudの4サービスをまとめて利用できる。個人プラン(50GB)とファミリープラン(200GB)があり、それぞれ月額1100円と1850円。
いずれのプランでも、4サービスを個別に契約するより、それぞれ1210円、1230円安く利用できるという。ストレージ容量が不足した場合は、iCloudのプランを変更することがで対応できる。普段からiPhoneなどのApple製品をメインに利用しているユーザーであれば、検討の価値は大いにある。
先述のように、日本のスマートフォンシェアでは、iPhoneが多数派を占めている。最新機種の「iPhone 12」シリーズともなれば、一眼レフカメラ顔負けのカメラ機能を搭載していることから、普段からiPhoneで写真を撮るユーザーは多いだろう。iCloudを使うことで写真データの連携が非常にスムーズになる他、バックアップ機能も備えるため、Appleユーザーを獲得するために他サービスとの差別化を実現している。
Apple Oneに関しては、米国では日本におけるファミリープランに加え、ニュースサブスクリプションであるNews+とフィットネスサービスのFitness+が使え、さらに2TBのiCloudストレージを家族6人で利用できるPremierプランも提供されている(月額29.95ドル)。このプランが日本でも提供されれば、特に家族と共用する場合にはコストパフォーマンスが高いかもしれない。
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