Google、Googleフォトの5月末の無制限無料終了に向けて「高画質」の呼び方を変更
Googleフォトの「高画質」コンテンツをストレージ容量にカウントしないサービスが5月末に終了することに合わせ、Googleは「高画質」の名称を変更する。また、モバイルアプリで不要なコンテンツ候補を表示し、削除を助けるツールを追加する。
米Googleは5月24日(現地時間)、昨年11月に発表したGoogleフォトの容量無制限無料バックアップの5月末の終了に向けて、改めてその詳細と新たなツールについて説明した。
6月1日より前にアップロードしたコンテンツには影響ない(既報)
6月1日より前に「高品質」でアップロード、バックアップした写真や動画は、ストレージにカウントされないままだ。Googleフォトを使い続けるなら、5月末までにバックアップを完了させれば、その分はカウントされない。
ストレージの持続時間見積もりツール(既報)
ユーザーは持続時間見積もりツールで、あとどのくらい現在のプランで写真、動画、その他のコンテンツをGoogleアカウントにバックアップできるかを予測できる。
Googleフォトアプリに保存したコンテンツの管理ツール(新情報)
Googleフォトアプリに新たに「ストレージを管理」ツールを追加する。このツールで、ぼやけた写真やスクリーンショット、サイズの大きな動画など、削除できそうなコンテンツ候補が表示され、簡単に削除できる。
Googleフォトアプリの右上のアイコンから[フォトの設定]→[バックアップと同期]を選ぶと、「ストレージを管理」ボタンが表示される。
これまで「高画質」としていた画像を「保存容量の節約画質」に改称(新情報)
Googleフォトに保存する写真の品質は「元の画質」「高画質」「高速バックアップ」の3種類あり(日本では高速バックアップはない)、5月末までは「高画質」と「高速バックアップ」が保存容量にカウントされない(各画質の定義はサポートページを参照のこと)。Googleは「ストレージオプションを理解しやすくするために」、高画質と呼んでいた画質を「storage saver」(日本語では「保存容量の節約画質」)に変更する。ストレージ容量を節約できる、という意味だ。
日本のほとんどのユーザーはアップロードサイズを「元の画質」と「高画質(storage saver)」のいずれかにしか設定できない。アップロードサイズを変更するには、[フォトの設定]→[バックアップと同期]→[アップロードサイズ]を表示する。
【更新履歴:2021年5月25日午後1時25分 「storage server」の日本での呼称を追加しました。】
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