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「Google フォト」対「OneDrive」 プランの比較から見る各社の狙いGoogle フォトの容量無制限終了で考える(2/2 ページ)

「Google フォト」の無料無制限バックアップサービスが、2021年5月末に終了する。移行を検討するユーザーにとって、移行先の有力候補の一つである「OneDrive」と比較し、Microsoftの狙いを読み解く。

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OneDrive単体での利用はターゲット外か

 Google フォトの代替、あるいはGoogleドライブの代わりも含めた単純なクラウドストレージとしての利用を考えると、移行先としてOneDriveを選ぶメリットは少ない。

 前身であるSkyDrive時代からの歴史の長さやWindows OSとの統合などから知名度は高く、“4大クラウドストレージ”のような文脈でも挙げられることが多い有名サービスだが、料金プランからも見て取れるように、OneDrive単体での利用はメインターゲットとしていないことが伺える。

 Microsoftが提供するサブスクリプションサービスの一部でしかなく、Office製品をどこからでもシームレスに使えるという体験を支えるためのクラウドサービスといえる。

 一方で、ビジネス利用を前提としたサブスクサービスの一部だからこその長所もある。例えばOneDrive独自の「個人用Vault」機能では、特定のフォルダの閲覧など追加の認証を設けられるため、機密性を高められる。

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「個人用Vault」機能

 地味な特徴に見えるが、「Officeのサブスクを契約すれば無条件に1TBのクラウドストレージがついてくる」という点も見過ごせない。書類保存に使うには有り余る容量でもあり、Office目的でMicrosoft 365を契約しているなら、そこにGoogle フォトから移行した写真ストレージをまとめてしまうのはありだろう。

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