絶滅危惧種「フタ止めシール」の歴史を振り返る
「さようなら、全てのフタ止めシール」──日清「カップヌードル」公式Twitterアカウントが6月3日、「フタ止めシール」の撤廃を思わせる内容をツイートして多くの消費者の注目を集めた。
「さようなら、全てのフタ止めシール」──日清「カップヌードル」公式Twitterアカウントが6月3日、「フタ止めシール」の撤廃を思わせる内容をツイートして多くの消費者の注目を集めている。
1971年9月発売のカップヌードルは今年50周年の節目を迎える。「世界初のカップ入り即席麺」として大ヒットし、これまでに出荷した数は450億食。しかし発売当時の底面にまだシールはなかった。
「タックシール」とも呼ばれるフタ止めシールが登場したのは1984年。外装フィルムをはがしやすいように透明なシールを底部に付け、熱湯を注いだ後は上ぶたの固定に利用する仕掛け。当初はその利便性に気付かず、外装フィルムと一緒に捨てていた人もいた。
2011年にはメーカーと消費者をつなぐ新しい役割ができた。お湯を入れた後の3分間を楽しくする「ロボタイマー」が登場し、消費者がプレゼントに応募するには、はがきに「フタ止めシール」2枚を貼らなければならなかった。このときシールの役割に初めて気付いた人もいた。
キャンペーンは13年まで続き、ロボタイマーは年々高度化。最終的に「花のワルツに合わせて踊る、スピンする」まで進化する。
2021年6月3日、カップヌードル公式Twitterアカウントが爆弾ツイートを投下した。
「さようなら、全てのフタ止めシール」。
流行のアニメ映画を思わせるフレーズと「♯西暦2021年6月4日11時発表」のハッシュタグ。衝撃的な内容に多くの消費者が戸惑い、フタ止めシールの将来と相棒を失うかもしれないフタを案じている。
フタ止めシールは役割を終えたのか。ロボタイマーは二度と手に入らないのか。次回「さようなら、全てのフタ止めシール」。この次もサービス、サービス。
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