東京大学数理数理・情報教育研究センターは6月8日、数理・データサイエンス・AIリテラシーに関する基礎教材を、Webサイトで無償公開した。AIやデータが重要視されている社会背景から、数学の基礎、データの読み方や表現、AIの構築・運用の基礎知識などを、豊富なスライドで学べる。
政府の「AI戦略2019」に対応した「数理・データサイエンス・AIモデルカリキュラム」に準拠。同カリキュラムが定める192のキーワードをすべて網羅した。高等専門学校・大学向けだが、ライセンス条件の範囲内で再配布や改変ができるクリエイティブ・コモンズライセンス「表示-非営利-継承」(CC BY-NC-SA)で配布されており、非営利なら個人でも使える。
この教材を活用したワークショップなどを、東京大学が幹事を務める、データサイエンスに教育強化を目的としした「数理・データ債イエンス・AI教育拠点強化コンソーシアム」を通じて行うことで、日本の数理・データサイエンス・AI教育の底上げを図るとともに、教員の育成にもつなげたい考えだ。
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