「wena 3」で家電操作、「アテッサ」に電子マネー ソニーとシチズンがスマートウォッチで協力
ソニーとシチズン時計がスマートウォッチ分野で協力。「wena 3」がシチズン時計のIoTプラットフォームに対応し、シチズンは「アテッサ」のバックル部にwena 3を組み込むサービスなどを展開する。
ソニーは6月15日、バンド部分にデバイス本体を組み込んだスマートウォッチ「wena 3」がシチズン時計のIoTプラットフォーム「Riiiver」(リィイバー)に対応すると発表した。シチズン時計も「アテッサ」のバックル部にwena 3を組み込むサービスを展開するなど互いに補完的な協力関係を築く。
Riiiverはアナログ時計のデザインのままスマート機能を追加できるシチズンのIoTプラットフォーム。腕時計自体がネットにつながるのではなく、スマートフォンの専用アプリとBluetoothで連携し、時計の「ボタンを押す」など単純な操作でアプリに設定した「iiidea」(アィイデア)と呼ぶスクリプトを実行する。
例えば“メール定型文の送信”というiiideaなら、帰宅前に腕時計のボタンを押すだけで家族に“帰るメール”を送信できる。Natureのスマートリモコン「Nature Remo」やキャンディ・ハウスのスマートロック「SESAME」とも連携が可能。シチズンはwebサイトで様々なiiideaを公開している他、ユーザーはアプリ上でiiideaを自作することもできる。
ソニーは夏を目標に「wena 3アプリ」をアップデートし、wena 3の本体ボタンやホームアイコンのタップにiiideaを割り当てられるようにする。宅内にNature Remoがあれば、タップ1つでエアコンやテレビの電源オン。Nature Remoは赤外線を使うため「Amazon Alexa」に対応していない家電も操作できる。
一方のシチズン時計は「CITIZEN COLLECTION wena 3搭載モデル」としてwena 3をバックル部に搭載した腕時計6モデルを7月1日に発売する。デザインをほとんど変えず、これまでシチズンのスマートウォッチにはなかった電子マネー機能などを追加した。価格は6万6000円(税込)から。
アテッサではバックル部をwena 3に交換する有料サービスを始める。料金はパーツ代を含めて3300円から(税込、wena 3は別途)。対象は110モデルあり、同社サイトでリストを公開している。
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