AIがルートを決める「呼出型最適経路バス」、高萩市で実証運行
茨城県高萩市が呼出型最適経路バス「MyRideのるる」の実証運行を始める。利用者のリクエストに応じ、人口知能(AI)がバスの運行経路や最適なダイヤを生成する。
茨城県高萩市は6月28日、茨城交通、みちのりホールディングス、Via Mobility Japanと共同で呼出型最適経路バス「MyRideのるる」の実証運行を7月1日から実施すると発表した。利用者のリクエストに応じ、人口知能(AI)がバスの運行経路や最適なダイヤを生成する。
既存のバス停(標柱バス停)に加え、仮想のバス停(VBS:Virtual bus stop)をきめ細かく設定。利用者が専用アプリ「MyRideのるる」や電話で希望する出発地と目的地をリクエストすると、他の乗客の予約内容や道路の混雑状況などからAIが最適な運行経路とスケジュール(ダイヤ)を作り、バスを運行する。
利用者はアプリ画面でバス停までのルートや車両の現在位置、バス停への到着予想時刻、車両情報(ナンバープレートなど)を確認できる。運行システムは米Via Transportationと日本法人のVia Mobility Japanが提供した。
高萩市では、通勤・通学客の多い朝晩は従来通りの定時定路線バスを走らせ、日中は呼出型最適経路バスを運行して利用者の利便性向上を目指す。まず既存のバス停(96カ所)に28カ所の仮想バス停を追加し、中型バス1台を運行。10月にはバスを2台に増やし、2022年1月以降は4台にして週末も運行する(土日は2台)。
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この記事は、地図と位置情報のニュースを中心とした情報サイト「GeoNews」から転載、加筆したものです。URLはこちら。
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