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ティム・バーナーズ=リー氏のWWWソースコードのNFT、約6億円で落札
“Webの父”と呼ばれるサー・ティム・バーナーズ=リー氏がNFTにかけたWWWのソースコード“原本”は、約6億円で落札された。収益はバーナーズ=リー夫妻が支持するイニシアチブに寄付される見込み。
World Wide Web(WWW)を考案し、“Webの父”とも呼ばれるサー・ティム・バーナーズ=リー氏がNFT(Non-Fungible Token、代替不可能なトークン)としてオークションにかけたWWWのソースコード“原本”は、約6億円で落札された。米競売大手のSotheby'sが6月30日(現地時間)に発表した。落札者名は公表されていない。
23日にオークションにかけられたのは、電子的なタイムスタンプ付きのHTMLなどのソースコード9555行、リー氏が開発について書いた手紙など。オークション開始価格は1000ドルだった。
ソースコードはネットで公開されており、落札後も閲覧・利用は可能だ。
オークションが発表された際、バーナーズ=リー氏は英Guardianのインタビューで、「これはWebの価値観と完全に一致する」と語った。Web上のコードとプロトコルはこれまでもロイヤリティフリーであり、無料だと説明した。
売り上げは、同氏とその妻が支援するイニシアチブに寄付される見込み。
これまでに最も高額で落札されたNFTは英老舗オークションハウスChristie'sにかけられたデジタルアートの約75億円。ちなみに米Twitterのジャック・ドーシーCEOの初ツイートは約3億円だった。
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