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1坪あれば10万冊の書店のオーナーに? “VR書店”の開業を支援するベンチャー

書店のDXを支援するベンチャー企業のX社が、VRを使って書店を開業できるサービスの実証実験を15日から始める。開業に必要なのは1坪の土地のみで、同社から本や決済手段などのデータを格納したVRヘッドセットを貸し出すという。

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 書店のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するベンチャー企業のX社(東京都港区)は7月13日、VRを使って書店を開業できるサービスの実証実験を15日から始めると発表した。開業に必要なのは1坪の土地のみで、同社から本や決済手段などのデータを格納したVRヘッドセットを貸し出すという。


VR書店で1000冊の書籍を表示した様子

 消費者はその場でVRヘッドセットを装着・操作することで、バーチャル書店に並ぶ10万冊の本から好きな本を購入できる。決済もバーチャル空間上ででき、本は後日郵送で手元に届くという。一度に視界に表示される本の冊数は1000冊まで。

 取り扱う10万冊の本は、実在の店舗でも流通しているものを参考にしており、小説やビジネス本など、幅広いジャンルの本を取りそろえているという。業種・業態は問わず、既存店舗の一部スペースを間借りしての開業などを想定しているという。


VR書店の一連のサービスフロー

 サービスを作ったのは、2020年に創業したX社。XR(ARやVRなどの総称)を活用した購買のDXを手掛けるという。VR書店の狙いについて同社は「書店の閉鎖などで新しい本との出会いが減っている。ECサイトにはない、“直感的”に大量の本を見られる場をVRで提供することにニーズがあると考えた」とコメントした。

 今後は電子書籍を購入できる機能も実装する予定としている。

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