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農産物の盗難をドローンで監視 赤外線カメラなどで不審者を空撮

桃やぶどうといった高級な農産物の盗難被害をなくそうと、産業用ドローンの運用を手掛けるヘキサメディア(埼玉県川口市)が盗難監視用のドローンを開発している。同社は7月14日、赤外線カメラ搭載ドローンでの監視実験で、夜中の不審車両の記録に成功したと発表した。

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 年々増えているという、桃やぶどうといった高級な農産物の盗難被害。これをなくそうと、産業用ドローンの運用を手掛けるヘキサメディア(埼玉県川口市)が盗難監視用のドローンを開発している。同社は7月14日、赤外線カメラ搭載ドローンでの監視実験で、夜中の不審車両の記録に成功したと発表した。

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実証実験に使用したドローン

 山梨県甲州市とJAフルーツ山梨の協力の下、6月28日と29日に甲州市内の桃農園で実験。不審者役と不審車両を用意した上で、高度50mからドローンで空撮した。赤外線カメラに加え、暗視カメラや通常のカメラを駆使し、不審者役の犯行の一部始終や不審車両の荷台の様子などを記録できたという。

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赤外線カメラで不審者や不審車両を撮影
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記録映像には不審車両の荷台の様子も

 山梨県産の白桃やシャインマスカットは全国的な人気を誇る一方、盗難件数が年々増加。2020年は少なくとも200万円分の盗難被害が発生したという。同社によると、盗難の多発時期と出荷の繁忙期は重なる傾向にあるといい、果樹農家は警察対応の時間を捻出できないことから、被害総額が大規模でない限り警察に被害届を出さず、泣き寝入りするケースが多いという。

 今後はぶどう農園で同様の実証実験を行う予定。

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