「Windows 365」はWebブラウザで使えるWindows 10/11 Microsoftが8月2日に提供開始
Microsoftはクラウド版Windows、「Windows 365」を発表した。Mac、iPad、Android、Linuxなどの端末のWebブラウザでWindows 10/11にログイン、作業できる。企業向けに8月2日に提供を開始する。
米Microsoftは7月14日(現地時間)、クラウド版Windows「Windows 365」を発表した。Mac、iPad、Android、Linuxなど(iPhoneとChrome OSは明示されていない)のWebブラウザで「Windows 10」と(リリース後の)「Windows 11」の機能を使える企業向けの新サブスクリプションサービスだ。8月2日に日本を含む世界で提供を開始する。
Microsoftによる説明は「Windowsでお使いのアプリ、コンテンツ、設定を安全にMicrosoftクラウドから任意のデバイスへストリーミングします」となっている。
これまでもリモートでWindows環境を使う方法として仮想デスクトップサービスがあったが、「Windows 365は、様々な理由で仮想化を実現できなかった組織に、本当に大きな違いを生むだろう」とMicrosoft 365のジェネラルマネジャー、ワングイ・マッケルビー氏は語った。
コロナ禍でリモートワークが日常化する中、同社のクラウドサービスの利用は急増しており、Windows 365はこうしたニーズに対応するものだ。なお、仮想化の経験を持つ組織のための「Azure Virtual Desktop(旧「Windows Virtual Desktop)」の提供も並行して続ける。
Windows 365はAzure Virtual Desktop上に構築されているが、利用するのに仮想化の知識は不要。情報はクラウド上に保存され、多要素認証によるログインなどで安全に管理できる。
ユーザーは任意の端末のWebブラウザからログインすることで「インスタントオンブート」し、複数の端末で同じアプリ、ツール、データ、設定を利用できる。端末を切り替えてもクラウドPCの状態は変わらないので、中断したところから別の端末で作業を開始できる。
料金はまだ発表されていないが、プランは大企業向けの「Windows 365 Enterprise」と中小企業向けの「Windows 365 Business」の2つになる見込み。一般ユーザー向けにも提供するかどうかは不明だ。
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