日本初のフリマアプリ「FRIL」創業者、今度は「家計簿アプリ」で起業 「日本一になれなかった悔しさ」ばねに(1/3 ページ)
日本発のフリマアプリ「FRIL」の創業者が、楽天を退社し、新たに「家計簿アプリ」で起業した。1月の「B/43」リリース後、初めての記者説明会で、事業概要と、再度起業した狙いを語った。
「フリマアプリでは日本一になれなかった悔しさが残っているので、今回はビジネスとしてスケールさせて大きなプロダクトにしていきたい」――家計簿アプリ「B/43」(ビーヨンサン)を運営するスマートバンク(東京都渋谷区)の堀井翔太社長は7月15日、アプリリリース後、初めて開催された報道陣向けの発表会で事業への意気込みをこう語った。
ビーヨンサンは1月に公開したiOS向けの家計簿アプリ。日本初のフリマアプリ「FRIL」(フリル)の創業者として知られる堀井社長が設立した、社員11人のベンチャー企業「スマートバンク」が運営する。
同アプリが狙うのは、生活費の支出を現金で管理する層だ。「生活費が限られる中、無駄な支出は気にするが、銀行口座とのひも付けには抵抗がある、という課題を持つユーザー層がある」と堀井社長はにらむ。
ビーヨンサンは、VISAブランドの専用プリペイドカードと家計簿アプリを組み合わせたサービス。プリペイドカードに生活費をチャージし、加盟店の店舗で決済するとアプリに通知し、残高を表示する仕組み。プリペイド形式にすることで銀行口座とは切り離しつつ、あらかじめ用意した生活費分からカード払いできること、払った分を即デジタル管理できるのがメリットだ。
利用用途別に生活費を分割して管理する機能を備える他、同棲中のカップルや夫婦向けの「ペア口座」機能も新たに実装。同機能では支出状況をリアルタイムで相互に確認でき、プリペイドカードも無料で2枚発行できる。
サービスを公開してから約半年の現在、主な利用者層は10代から20代。63%が1万円以上チャージし、生活費の管理アプリとして利用しているという。
アプリ名の43には「予算」、Bには「Budget」(生活費)という意味が込められており、将来的には資産運用用途のサービスも展開予定のため「資産」と「Balance」(バランス)の意味もあるという。
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