新宿の巨大猫、制作元がメイキング画像を公開 「どの角度なら立体的?」を3DCGで検証
新宿駅東口にあるビルで、7月1日から放映されている巨大な猫の立体映像。開発を手掛けたCG制作会社のオムニバス・ジャパンが、映像の制作過程で作成したメイキング画像を公開した。
新宿駅東口にあるビル「クロス新宿スペース」屋上のディスプレイで、7月1日から放映されている巨大な猫の立体映像。開発を手掛けたCG制作会社のオムニバス・ジャパン(東京都港区)は20日、映像の制作過程で作成したメイキング画像を公開した。
公開したのは、猫の映像が新宿駅東口駅前広場からどう見えるかを、コンピュータ上に3DCGでビルごと再現した画像。猫が立体的に見える角度や、生物らしく見える瞳孔のサイズ、周囲の光源からの反射などを検証した。20日時点で実際に放映している映像とは、猫の顔つきなどが異なるという。瞳のサイズを確認するテストで使った画像も公開した。
猫の映像は、クロス新宿スペースを管理するクロススペース(東京都新宿区)が、1日に試験放映を開始。約8.16(高さ)×18.96m(幅)の4K湾曲ディスプレイを活用し、錯視を利用して立体に見える映像を流している。この仕組みでは映像を立体的に見られる角度が限られるが、新宿駅東口駅前広場が視聴に適した場所になるよう、ディスプレイの形状を加工したという。
SNSでは「大きな猫がくつろぐ様子がかわいい」などと開始直後から話題に。その後は映像を流す回数などを見直し、12日から正式に放映を開始した。
映像が話題になったことを受けたクロススぺースは、開発時にオムニバス・ジャパンとの打ち合わせで使った会議資料の一部を16日に公開。Twitterで7万回以上リツイートされるなど好評だったことから、オムニバス・ジャパンも制作時の資料を公開したという。オムニバス・ジャパンは「(今後も)少しずつ制作側のエピソードを紹介できれば」としている。
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