「メルカリ」内にネットショップ開設、対象は小規模事業者 ハンドメイド品やご当地グルメの出品を強化
メルカリ子会社ソウゾウが事業者向けネットショップ開設支援サービス「メルカリShops」をフリマアプリ「メルカリ」(iOS/Android)で提供する。主な対象はクリエイターや生産者など小規模事業者で、個人ブランドのアパレル商品などの出店を見込む。
メルカリ子会社のソウゾウは7月28日、事業者向けネットショップ開設支援サービス「メルカリShops」(メルカリショップス)をフリマアプリ「メルカリ」(iOS/Android)で提供すると発表した。9月からの提供に先駆け、同日から先行出店の受け付けを始めた。
個人クリエイターや生産者などの小規模事業者を対象にしたネットショップ開設支援サービス。アプリ内で事業者名義のアカウントから、商品の出品や在庫管理ができる。個人間取引と違い、値下げ交渉に応じる必要がないのが特徴。初期費用や月額費用は無料だが、売上金の10%を販売手数料としてソウゾウに支払う。
サービス開始当初は、ご当地グルメなどの食品、ハンドメイド品や個人ブランドのアパレル商品などを扱う事業者の出店を見込む。これらはメルカリユーザーからの要望が多く寄せられた分野だという。
同ショップから商品を購入したいユーザーは、メルカリアプリ内に新設する「ショップタブ」から事業者のページにアクセスする。ユーザーの閲覧内容や購入履歴などをAIが分析し、メルカリトップページで商品をレコメンドする機能も備える。
メルカリは従来の個人間取引に加え、事業者のネットショップ開設を通じて、メルカリのECプラットフォームとしての機能を強化を図る。このサービスを始めた背景についてソウゾウは、コロナ禍で営業時間の短縮などによる打撃を受けた事業者がECサイトを開設しており、オンライン上で売上を確保するニーズが高まったことだとした。
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