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IBMのオープンソース日本語フォント「IBM Plex Sans JP」の実力をデザイナーが検証してみたデジタルネイティブのためのフォントとデザイン(3/4 ページ)

ネットで評判のIBM製日本語フォントは本当に優れているのか。ベテランのエディトリアルデザイナーが検証してみた。

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 源ノ角ゴシックは7ウェイト、IBM Plex Sans JPは8ウェイトと、Thin(極細)書体の分だけIBM Plex Sans JPのほうが多い。たいした差ではないようにみえるが、Thinは少ない文字数を画面や紙面いっぱいにデザイン要素として文字を見せる場合にとても有効なウェイトだ。

 デザイン誌AXISのアートディレクターだった宮崎光弘氏は「AXISフォントは極細のウェイトがあるから、フォントをタイポグラフィカルなデザインとして使いやすい」と話していた。源ノ角ゴシックに対してIBM Plex Sans JPが持つ最大のアドバンテージは、ファミリーにThinが含まれていることであるように思う。

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IBM Plex Sans JP Thinをタイトルに使用
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源ノ角ゴシックExtraLightをタイトルに使用

 公開されて間もないIBM Plex Sans JPだが、オープンソースフォントの世界で源ノ角ゴシック、Noto Sansのフォントデザインとは異なる流れが出てきたことを歓迎したい。

 多言語フォントとしてCJK(中国語、日本語、韓国語)を含む言語サポートも充実しているので、今後の展開にも期待がもてる。

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