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Web漫画「ルックバック」、読者の指摘で表現を修正 「チェンソーマン」作者の読み切り ネットは賛否
集英社がWeb漫画「ルックバック」の表現を一部修正した。「読者から不適切な表現があるとの指摘を受けた」といい、統合失調症の症状を思わせる作中の表現などを変更した。
集英社は8月2日、漫画アプリ「少年ジャンプ+」で7月19日午前0時ごろに公開したWeb漫画「ルックバック」の表現を一部修正したと発表した。「読者から不適切な表現があるとの指摘を受けた。作中の描写が偏見や差別の助長につながることは避けたいと考え、表現を修正した」(同社)としている。
ルックバックは、漫画「チェンソーマン」の作者、藤本タツキさんの最新作。漫画家に憧れる2人の子供の成長や挫折を描くストーリーで、公開当日に閲覧数が120万を突破するなど注目を集めた。9月3日には単行本を発売する予定。
一方で、京都アニメーションのスタジオが放火された7月18日に合わせて作品が公開されたこと、主人公の1人を襲撃する暴漢の言動などから、ネット上では「統合失調症の患者が犯罪を起こすという偏見につながるのでは」などの声が出ていた。集英社は暴漢のせりふなどを変更しており、こういった指摘に対応したとみられる。
今回の修正を受け、Twitterでは「修正してほしくなかった」「(漫画の)テンポが悪くなった」などの声が出る一方、「仕方ないと思う」という意見もあり、賛否両論を呼んでいる。
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