「完璧にフィットする」──3D足計測マシンが五輪選手に好評 ぴったりのサンダルをアシックスがプレゼント:東京五輪とネット(1/2 ページ)
五輪選手村で、3D計測したデータを基にスタッフが選んだスニーカータイプのサンダルを無料配布する取り組みが、選手に好評だ。複数の選手が専用機器で計測する一部始終を収め、TikTokに投稿している。イスラエルの選手は「Perfect Fit」とコメントしている。
五輪選手村(東京都中央区)で、足の3D計測データを基にスタッフが選んだスニーカータイプのサンダルを無料配布する取り組みが選手に好評だ。複数の選手が専用機器で計測する様子を収め、TikTokに投稿している。選手村の“ベッド破壊動画”が物議を呼んだ、イスラエル代表のベンジャミン・ワンガー選手は動画で「Perfect Fit」(完璧にフィットする)とコメントしている。
提供するのは大会スポンサーのアシックス。サービス自体は同社の直営店で展開しているものと同じで、足にレーザー光を照射し、足の形を3次元的に計測する仕組み。直営店では足の長さに加え、かかとの幅や傾斜角度など7つのポイントについて測定し、取得データから来店者にあった靴を提案するサービスを提供している。
「選手の試合後のリカバリーを促進するなど、リラックスできる環境を提供したいという一環で行っている」と同社は設置の背景を説明した。足の甲が高い選手には中敷きを変えるなどの微調整にも対応しているという。TikTok動画のコメント欄には「世界中から集まったトップアスリートの足型データを蓄積できる」といった指摘も出ている。
【修正履歴:2021年8月10日午後5時47分 記事初出時、選手の計測データをアシックス側が今後の研究開発のために蓄積しているとしておりましたが、同社への追加の取材に基づき表現を変更しました】
短期連載「東京五輪とネット」
57年ぶりの東京開催となった「東京2020オリンピック・パラリンピック」。前回開催時と異なりネットが普及した今、ネットを通じてさまざまな声や交流が生まれている。競技者やサポーター、報道関係者、企業など、国や立場を超えて生まれる“ネットと五輪”ムーブメントを追う。
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