レトロでかわいいニコン「Z fc」は見た目で買っちゃっていい趣味のミラーレス一眼だった:荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)
6月に発表した途端、大きな反響を呼び、予約が殺到したというニコンのAPS-Cミラーレス「Z fc」。何しろ、「レトロ」で「かわいい」のである。
このボディを見ると昔のレンズをつけてみたくなるよね
さて、Z fcみたいなクラシックなスタイルのボディを見ると、オールドレンズを付けたら似合いそうだな、と思うのが人情というもの。
マウントアダプターFTZを介して手元にあったフィルム時代のマニュアルフォーカスレンズ、Nikkor 24mm f/2.8をつけてみた。
マウントアダプターがモダンなデザインなのでそこだけ浮いちゃってる感はあるけど、ボディとレンズの組み合わせは似合う。
で、団地夜景を撮ってみた。フォーカスを正確に合わせたいときは背面の+ボタンを押して拡大表示するといい。
マウントアダプターものをもう1枚。こちらは現役のAFレンズ(AF-S 50mm f/1.8G)で普通にAF撮影したものだ。
そんなわけで、適当にまとめると、Z fcは見た目で買っちゃってOkな撮ってて楽しい趣味のミラーレス一眼といっていい。
レンズを揃えて超広角から超望遠まで、風景から動きものまでしっかり撮るぞ、というガチ勢には向かないけど、スナップメインで軽くて持ち歩きやすくて見た目がよくて撮ってて楽しいデジタル一眼が欲しいって人には価格も含めてちょうどいい選択肢。性能自体は申し分ないし、ぱっと見ただけで他のミラーレス一眼とは違うって感じはあるから。
最初見たときは、ここまでレトロな感じにする必要あるん? と思ったけど、実際に使ってみたら、けっこう使いやすくていいやん、レトロかわいいってアリだなとなった次第。性能がしっかりしてるなら、撮影が楽しいと感じるカメラが一番いいのである。
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