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リズムゲームを手で感じて操作できる視覚障害者向け“タブレット”「ThroughHand」Innovative Tech

視覚障害者のための“タブレット”は、マトリックス状に配置したピンの上下で手のひらに感じさせる。操作は手の甲に対して行う。

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Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 韓国科学技術院(KAIST)の研究チームが開発した「ThroughHand」は、ピンをマトリックス状に配置し、ピンがタイミングよく上下することで、図形を手のひらに感じ取らせる視覚障害者向け触覚装置だ。装置の上に置いている手の甲に指で操作するのが特徴だ。

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手のひら全体をピンの上に乗せると、下からピンが突き出し、描いた図形を感じ取れる
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手の甲の上に指を置きタッチパッドのように操作できる

 片方の手のひらが下になるようにデバイスの上に置き、もう片方の手の人差し指を、手の甲の上に置く。手にタッチして指をスライドさせると、デバイスの凸凹もそれに応じて変化するため、手のひらでは移動した触感が得られる。外部カメラと指に装着したマーカーによりタッチの位置を取得する。

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触覚ディスプレイの内部構造や実験セットアップ

 上から流れてくるオブジェクトに合わせてタッチするリズムゲーム、もぐらたたきゲーム、ホッケーゲーム、縦スクロールのシューティングゲームでこの触覚ディスプレイを使い、楽しむことができたことが動画で見て取れる。

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(a)シューティングゲーム、(b)もぐらたたきゲーム、(c)ホッケーゲーム、(d)リズムゲーム

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