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金融サービス用APIのマーケットプレースが10月にオープン NTTデータが非営利で運営
NTTデータが、金融サービスに活用できるAPIのマーケットプレース「API gallery」を10月にオープンする。家計簿アプリを提供する事業者や自治体の利用を見込む。サービスは非営利で運営する。
NTTデータは8月31日、金融サービスに活用できるAPIのマーケットプレース「API gallery」を10月にオープンすると発表した。APIを掲載したい金融機関や企業の募集も同日に開始。2022年3月までに200団体以上のAPIの掲載を目指す。家計簿アプリを提供する事業者や自治体の利用を見込むが「金融業界(におけるAPIの活用)を盛り上げたい」(同社)として非営利でサービスを運営する。
API galleryは銀行、企業、行政機関などが開発した金融サービスに活用できるAPIの情報を組織を問わずまとめるWebサイト。APIそのものに加え、APIの提供を含むソリューションの情報も掲載する。
APIの検索や掲載は無料で、個人も利用可能。22年1月には、Slackを活用してAPIを利用したい企業や個人同士のコミュニティーも開設するという。
金融機関のAPIを巡っては17年、銀行法が改正され、APIを公開する努力義務が銀行に課された。ただしAPIの提供側と利用側がそれぞれの目的に合った相手を探す場が少なく、公開されたAPIの活用が広がっていないのが現状という。NTTデータはAPI galleryを通し、この課題の解決を目指すとしている。
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