アルコール販売「独自の判断」 NAMIMONOGATARIの主催者、謝罪文書を差し替え(2/2 ページ)
観客の密集ぶりや酒類の販売などが問題になった野外音楽フェス「NAMIMONOGATARI 2021」を主催したOffice keefは6日までに謝罪文に差し替えた。前回の謝罪文は愛知県側に訂正を強く求められていた。
拝啓
今般、2021年8月29日に開催した「NAMIMONOGATARI2021」を県の施設をお借りして主催させていただいたoffice keef株式会社の代表取締役です。
緊急事態宣言が発令された中での開催であり、三密を避ける努力はしたものの、約8000人の参加者に対してコロナ感染を避ける対応としては不十分であったこと、並びに、様々な経緯があったとは言え、独自の判断においてアルコール類を販売したことも事実です。その対応に対し、県、市、医療従事者の皆様、参加者の皆様、出演者の皆様、並びに全ての音楽関係者の皆様他、全国の多くの方々にご批判をいただき、当社の対応が安易に流れたことにつき、こころからお詫び申し上げます。全ては自己の認識の甘さが原因であります。
この度のイベントについては事実と異なる点があるとして県は第三者委員会を立ち上げて事実確認する旨述べられています。当社はその事実確認についても避けることなく、万難を排してご協力申し上げます。あわせて、事実関係がどのような内容であったかを明らかにしていただけることを心から望んでいます。
なお、コロナ禍が解消したアフターコロナにおいては、各種イベントや他社皆様、企画者様のイベントがスムーズに再開できることを心から念じ、当社のイベントの開催がアフターコロナの皆様の企画実行に足かせにならないよう、こころから念じています。
ついては掲載していました「お詫びと経緯のご説明」については、削除させていただくとともに、改めてこころからお詫び申し上げます。
敬具
2021年9月3日
office keef株式会社
代表取締役 富 永 基 煥
こと
鄭 基 煥
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