ニュース
eスポーツ選手の癖をあぶり出すAI、KADOKAWA子会社が開発へ プレー映像から分析
KADOKAWA子会社が、eスポーツチームのゲームプレイ映像から選手の癖や特徴を評価する機械学習モデルを開発する。指導や戦術の立案に生かし、チームのパフォーマンス向上を目指す。AWSの専門チームが技術支援をする。
KADOKAWA子会社のKADOKAWA Game Linkageは9月15日、同社が運営するeスポーツチーム「FAV gaming」のゲームプレイ映像から選手の癖や特徴を評価する機械学習モデルを開発すると発表した。指導や戦術の立案に生かし、チームのパフォーマンス向上を目指す。米Amazon Web Services(AWS)の専門チームが技術支援をする。
数千時間のプレイ映像を機械学習モデルで解析。プレーの癖や特徴、傾向などを客観的に評価し、選手のスキルを把握できるようにする。まずは米Riot GamesのFPSゲーム「VALORANT」をプレーするチームに導入する。
機械学習の専門家チームが開発支援するAWSのプログラム「Amazon ML Solutions Lab」のサポートを受け、機械学習モデルを開発する。KADOKAWA Game Linkageによると、eスポーツプレイヤー向けにAWSのクラウドサービスを活用する試みは国内初だという。
関連記事
- 経産省、eスポーツの国際ルール策定へ 海外の動向調査をスタート
経済産業省が、eスポーツ大会の国際ルール作りに向け、諸外国におけるeスポーツ市場の動向調査を始めると発表した。 - eスポーツなどデジタル領域の学術論文を集める電子ジャーナル 産経デジタルが創刊
産経デジタルが、eスポーツなどデジタル領域の学術論文を掲載する電子ジャーナル「Journal of Digital Life」をオープンした。新しい知見に興味を持つ企業ニーズに応えるという。 - AWS、機械学習でサッカーのシュート効率やパスの動きを可視化 独リーグが採用
米Amazon Web Servicesが、機械学習で可視化したサッカーのシュート効率やパスの動きに関するデータを、独リーグ「ブンデスリーガ」の2021-2022シーズンの試合放送に提供する。 - AWSの大規模障害、原因はネットワークデバイス 新プロトコル処理に潜在的なバグ
9月2日に発生した、AWSの東京リージョンで大規模な障害で、同社が報告書を公開した。Direct Connectが接続される場所から東京リージョンのデータセンターへの途中にあるネットワークデバイスで障害が起きていたという。 - 未経験から“AI人材”に データサイエンティストが伝える「機械学習を学ぶ意味」
誰もがAI・機械学習を学ぶことが当たり前の時代になっていく――現役データサイエンティストが“AI人材”に近づくための第一歩を教えます。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.