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VR・AR広告に特化した業界団体、NECが設立 掲出時の課題や法規制を調査
NECが、VRやARを活用した広告の利用を促進する「バーチャル広告協会」を設立したと発表した。VR・ARを活用した広告を掲出するときの課題や法規制を調査し、参加企業間でその在り方を議論するという。
NECは9月22日、VRやAR(拡張現実)を活用した広告の利用を促進する「バーチャル広告協会」を設立したと発表した。仮想空間を活用したサービスが増えていることを踏まえ、VR・ARを活用した広告を掲出するときの課題や法規制を調査し、参加する企業や団体間でその在り方を議論するという。
法人格を持たない任意団体として設立した。9月中に活動を開始し、参加する企業や団体を募る。放送設備やサービスの開発で蓄積した知見を活用し、VR・AR広告の課題や法規制の調査に加え、その内容などを発表するセミナーや、参加企業間でのビジネスマッチングを目的とした交流会を定期的に開催するとしている。
すでにVR事業を手掛ける米Timelooperなど2社が加盟済み。11月26日には、NECが主催するイベント「NEC Broadcasting Days 2021」(11月24日から26日まで開催)で、バーチャル広告の在り方に関する講演を予定している。
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