ニュース
金融庁、みずほ銀行に業務改善命令 8カ月間で7回のシステム障害
金融庁は、みずほ銀行とみずほフィナンシャルグループに対し、業務改善命令を発出した。10月29日までに適切な管理態勢を確保するための計画案などを提出するように求める。みずほ銀行では、2021年2月から9月の間に合計7回のシステム障害が発生していた。
金融庁は9月22日、みずほ銀行とみずほフィナンシャルグループに対し、業務改善命令を発出した。2021年2月から9月の間に、合計7回のシステム障害を発生させたことで個人・法人利用者に影響を与えたことに加え、今後実施するシステム更新で、新たなシステム障害が起きないよう適切な管理態勢を確保するためとしている。
内容は、当面のシステム更改と更新計画の再検証に加え、顧客対応を含む適切な管理態勢を確保するための計画を含む。同庁では、これらの計画案を10月29日までに提出し、速やかに実行するように求めている。
並行して金融庁では、みずほ銀行らのシステム面とガバナンス面の全般的な検証も継続。結果を踏まえて必要な行政対応も検討する。
関連記事
- みずほ銀のシステム障害、基幹システムと店舗端末をつなぐシステムが故障 バックアップも機能せず 「原因は調査中」
システム障害により、みずほ銀行とみずほ信託銀行の店頭窓口で入出金や振り込みが一時できなくなっていた問題で、みずほフィナンシャルグループが会見を開き、勘定系システムと店舗の事務処理端末をつなぐシステムが故障していたと明らかにした。原因については「調査中」としている。 - みずほ銀で大規模システム障害 全店舗で窓口取引できず、ATMは通常通り
みずほ銀行はシステム障害で全店舗窓口での入出金や振り込みなどの取引ができなくなっていると発表した。ATMやインターネットバンキングなど店頭以外では通常通り取引できるという。復旧のめどは立っていない。 - 「問題の根底には企業風土」──みずほFG、銀行システム障害の調査報告書を公開
みずほフィナンシャルグループ(FG)は6月15日、2月以降、みずほ銀行のATMで立て続けに発生したシステム障害について、外部調査の報告書を発表。 - みずほ銀、またもシステム障害 カードローンのプログラム更新で定期預金の取引できず
みずほ銀行は同行のATMとインターネットバンキング「みずほダイレクト」で一時、定期預金の取引ができなくなる障害が発生したと発表。障害はすでに復旧している。カードローンに関するプログラムの更新作業が原因だったという。 - みずほ銀、システム障害で謝罪 原因はデータ移行作業や月末処理による過負荷
2月28日に発生したみずほ銀行のシステム障害の影響で、一部のATMで取り引きなどができなくなった件について、同行は3月1日に記者会見を開き、謝罪した。定期預金のデータ移行作業や月末の処理件数が重なり、システムに負担がかかったのが障害の原因という。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.