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「問題の根底には企業風土」──みずほFG、銀行システム障害の調査報告書を公開
みずほフィナンシャルグループ(FG)は6月15日、2月以降、みずほ銀行のATMで立て続けに発生したシステム障害について、外部調査の報告書を発表。
みずほフィナンシャルグループ(FG)は6月15日、2月以降、みずほ銀行のATMで立て続けに発生したシステム障害について、外部調査の報告書を発表した。みずほFGは15日午後5時から記者会見を開き、再発防止策などについて説明する方針。
調査委員会では障害発生時と発生後のシステムの復旧状況や顧客対応などについて原因を調査。複数回発生した障害に共通する原因に、組織間での情報共有が機能しなかったとして「危機事象に対する組織力」、システムの安定稼働への備えやIT人材の配置などを含めた「ITシステム統制力」、キャッシュカードの取り込み防止に向けた対応が過去にも見られなかったことから「顧客目線」にそれぞれ問題があると指摘。その根底には、これらの問題を改善に向かわせにくい企業風土があると結論付けた。
こうしたことを踏まえ、みずほFGとみずほ銀は再発防止策を策定。勘定系システム「MINORI」の知識を行員が把握し、障害発生に備えてノウハウを共有することや、専門人材の積極的配置、ミスや失敗への減点評価の廃止などを盛り込んだ。
みずほ銀では2月から3月にかけて、システム障害が発生。一部のATMで取引などができなくなり、ATMに挿入した通帳やキャッシュカードが戻ってこないなどの不具合が発生していた。
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