Twitter、「Tips」(旧「Tip Jar」)での投げ銭でビットコインに対応 まずはiOSで
Twitterが5月から「Tip Jar」としてテストしてきた投げ銭機能を「Tips」と改称し、正式サービスとした。まずはiOSアプリでのみやり取り可能になる。一部の地域ではビットコインでの投げ銭も可能になった。
米Twitterは9月23日(現地時間)、5月に「Tip Jar」としてテストを開始した投げ銭機能を「Tips」と改称し、正式版にしたと発表した。まずはiOSアプリでのみ利用可能。ビットコインでの投げ銭にも対応する。
Tipsは、応援したいアカウントに直接送金できる“投げ銭”(チップ)機能。チップを受けたいユーザーはプロフィールにTipsアイコンを追加できる。そのユーザーを支援したいフォロワーなどのユーザーは、このアイコンをタップすることで現金あるいは暗号資産のビットコインで投げ銭できる。
投げ銭は、以下のサードパーティーの決済サービスプラットフォームを介して行う。Tipsアイコンを設定する側が、プラットフォームを選ぶ。
現金での投げ銭が可能なプラットフォーム:
- Bandcamp
- Cash App
- Chipper
- Patreon
- Razorpay
- Wealthsimple Cash
- Venmo
- GoFundMe
- PicPay
ビットコインでの投げ銭向けプラットフォーム:
- Strike
Strikeは現在、米国とエルサルバドルでのみ利用可能だ。
Tipsアイコンを設置するには、iOSアプリで[プロフィールを編集]→[Tips]をOnにしてポリシーに同意する。Tipsの設定画面が表示されるので、「チップを許可」をオンにすると使える決済サービス一覧が表示されるので、この中からサービスを選び、ユーザー名を追加する。
投げ銭するには、相手のプロフィールに表示されているTipsアイコンをタップする。相手が指定したサードパーティの決済サービスのアプリまたはWebサイトが開くので、ここで送金手続きをする。つまり、投げ銭するには相手が指定した決済サービスを使うことになり、そのサービスの利用規約に従って個人情報が収集される。
日本ではまだできないが、Strikeからビットコインを送金する場合、通貨の表示はSatoshiかBTCに切り替えることができる。Tipsでは、相手のビットコインアドレスをコピーして、自分のウオレットにペーストできる。
チップの金額に上限はない(サードパーティによってはそのサービスの上限がある)。Twitterは手数料を取らない(サードパーティが手数料を取る場合はある)。
関連記事
- Twitter、投げ銭機能「Tip Jar」を開始 数タップでPayPalなどからチップを送金可能
Twitterが投げ銭機能「Tip Jar」を発表した。まずは米国の一部のクリエイターやジャーナリストがプロフィールに追加できるようになった。応援したいユーザーのプロフィールにあるTip Jarアイコンから、PayPalなどを通じて送金できる。 - Twitterの月額フォロワーサービス「Super Follows」、北米iOSユーザー向けで正式開始
Twitterがユーザー収益化サービス「Super Follows」を米国のiOSユーザーを対象に提供開始した。条件を満たすユーザーは「Super Follow」ボタンを設置し、サブスクユーザーだけが見られる有料コンテンツをツイートできる。 - TwitterのドーシーCEOの初ツイートNFT、3億円超で落札 全額寄付
Twitterのツイート第1号とされるジャック・ドーシーCEOの初ツイートのNFT(代替不可能なトークン)が、291万5835万ドルで落札された。ドーシー氏はその売り上げをビットコインにし、アフリカ支援団体に全額寄付した。 - PayPalアカウントでの暗号通貨利用が可能に まずはビットコインなど4銘柄で
オンライン決済のPayPalが、PayPalアカウントでの暗号通貨の購入、保持、販売を可能にすると発表した。向こう数週間中に米国で、ビットコイン、イーサリアムなど4銘柄を利用可能になる。来年初頭には約2600万店で暗号通貨での買い物が可能に。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.