新生「Microsoft Store」、Amazonに続きEpic Gamesも参加
Microsoftは「Windows 11」で提供開始するアプリストア、新生「Microsoft Store」に、Epic Gamesのストアフロントアプリが登場すると発表。アプリでの決済についてはMicrosoftは手数料を徴収しない。
米Microsoftは9月28日(現地時間)、10月5日リリース予定の「Windows 11」で提供する“ゼロから再設計した”アプリストア「Microsoft Store」に登録される多様なアプリについて発表した。
ストアフロントアプリの登録 Amazonに続きEpic Gamesも
6月の発表で、一部のAndroidアプリをMicrosoft Storeからダウンロードできるようになることが話題になった。これは、米Amazon.comがMicrosoft Storeにストアフロントアプリ「Amazon Appstore」を登録することで、このアプリストア経由でアプリをダウンロードできるようにするという仕組みだ。
Microsoftは、Microsoft Store on Windowsのポリシー更新により、他のサードパーティもストアフロントアプリを登録できるようにした。
Amazonに続き、まずは米Epic Gamesがストアフロントアプリ登録を決定した。AmazonとEpic Gamesのストアフロントは、向こう数カ月以内に登場するとしている。
ストアフロントアプリ経由のアプリ購入では、アプリが独自のアプリ内支払いシステムを管理している場合、Microsoftは手数料を徴収しない。Epicは現在、米AppleとApp Storeでの手数料をめぐって法廷闘争中だ。
「Discord」や「Zoom Cloud Meetings」も、PWAも
デスクトップアプリの「Discord」「Zoom Cloud Meetings」「KakaoTalk」「Luminar AI」「Music Maker」「VLC」などが新登場する。
また、「Reddit」「Wikipedia」「TikTok」「Lyft」「Quizlet」「Tumblr」などプログレッシブWebアプリ(PWA)も登場する。
Webブラウザ「Opera」と「Yandex Browser」も登場
現行のMicrosoft StoreにはWebブラウザアプリは登録されていないが、「Opera」と「Yandex Browser」が登場する。Microsoftは「開発者がOSのWebプラットフォーム(自社ブラウザ「Edge」のこと)に依存する代わりに」サードパーティWebブラウザエンジンを持ち込めるようにしたとしている。
新生Microsoft Storeは10月5日からWindows 11で利用可能になる。「Windows 10」のMicrosoft Storeも向こう数カ月以内に新しいものになる見込みだ。
関連記事
- 「Windows 11」でのAndroidアプリ利用、10月5日には含まれず
Microsoftは次期OS「Windows 11」を10月5日に提供開始するが、Androidアプリの利用が可能になるのは数カ月先になる。「今後数カ月のWindows Insiderプレビューから始まる」としている。 - Windows 11で動くAndroidアプリ その背景にあるもの
Windows 11でAndroidアプリが使える──。でもGoogleは直接関わっておらず、可能になったのはIntelとAmazonのお陰です。Microsoftは「アプリストアのお手本を目指す」と言っていますが、その背景にはSpotifyやEpicとApple、Googleとの係争があるようです。 - Windows 11イベントで“新しいMicrosoft Store”も発表 条件によっては開発者収益100%に
Microsoftは「Windows 11」発表イベントで、Windowsのアプリストア「Microsoft Store」も新しくすると発表した。あらゆるアプリ(Win32、.NET、UWP、Xamarin、Electron、React Native、Java、PWA)を受け入れる。独自決済プラットフォームを利用する開発者の収益は100%になる。 - Microsoft、PCゲームのアプリストア手数料を30%→12%に
Microsoft StoreでのPCゲーム販売の手数料が、現在の30%から12%に削減される。Epic Gamesのゲームストアと同率だ。対象はPCゲームだけで、Xbox端末向けゲームには適用されない。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.