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米Amazonに「日本製」アピールした商品特集ページ 出遅れる日本企業の海外販売を支援
アマゾンジャパンが、ECサイト「Amazon.com」上に日本製品の特集ページをオープンすると発表した。出品やマーケティング支援を行うプログラムを日本企業に提供する。
アマゾンジャパンと日本貿易振興機構(JETRO)は9月28日、ECサイト「Amazon.com」上に日本製品の特集ページ「JAPAN STORE」を11月にオープンすると発表した。日本国内で製造した商品など基準を満たした商品を掲載する。JAPAN STOREでの商品販売やマーケティングの支援プログラムを用意しており、企業からの応募を受け付ける。
JAPAN STOREは日本で製造した食品、ファッション、伝統工芸品などの商品を取り扱う。家電やPCなどの一部は、日本企業および在米日系企業が定める規格を満たした海外製造の商品も対象にする。酒類やアダルト商品は対象外。日本企業や10%以上の日本資本が入った在米事業者などが参加でき、掲載可否はアマゾンジャパンが審査する。
プランは、JAPAN STOREでの販売とサポートを受けられる無料の基本プランと、それに1000ドル(約10万円)分の広告パッケージを追加した4万円のプレミアムプランの2種類。各プラン料金に加え、米Amazon側の月額手数料39.99ドル(税別)などが必要。プレミアムプランの応募は10月29日に、基本プランの応募は2022年3月末に締め切る。
JETROでは、ECの成長が続き22年には小売市場全体の約20%をECが占めると見込んでいるが、海外向けにECを活用する日本企業は約21%にとどまっていると指摘。今回の取り組みで、海外EC市場に進出する日本企業を支援する。
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