目標接種率まで2991人――東京都狛江市のワクチン接種サイトに称賛の声 「目標があると参加したくなる」 担当者に聞いた
目標のワクチン接種率まであと2991人――こんな表示のある東京都狛江市の若者向けワクチン接種促進サイトに、「目標値があると参加したくなる」など称賛の声が上がっている。
若者の新型コロナワクチン接種率は63%、目標の75%まであと2991人(9月28日時点)――東京都狛江市が28日にオープンした若者向けワクチン接種促進サイトのこんな表示に、Twitterでは「目標があると参加したくなる」「デザインが秀逸」「思いまで伝わる」と称賛の声が挙がっている。
このサイトは、ワクチン接種率が伸び悩む若年世代(12〜39歳)の接種率75%を目指す取り組み「SAVE KOMAE PROJECT」の一環。サイト内に接種率やLINEを使った接種予約の方法、ワクチンに関するFAQなどを掲載し、1ページで完結している。
目標を表示した理由について、狛江市の新型コロナ予防接種室主査は「自分ごととして捉えてもらうため、『あと何人』と表示することで『私も参加しよう』という思いにつなげられると考えた。(ワクチン接種を)受けた人たちを味方にして接種する空気感を醸成する狙いもある」と話した。
サイトのコンセプトについては、若者向けだから重たいサイトは作らず、スマホで見やすく1ページで訴えかけるサイトを目指したという。「余計な動画を入れたりおしゃれに飾ったりするのは簡単だが、見てもらえるものを作ろうとした」(新型コロナ予防接種室主査)
主査によると、この取り組みは「狛江の人は狛江のことが大好き」という同市の雰囲気が根底にあり、サイト制作を発注したデザイナーも狛江市で活動している人だという。サイト上の写真ポスターや「ワクチン接種が、コマエを救う」などのメッセージにはそうした背景があるとのことだ。
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