Microsoft、オープンソースプロジェクトに1年分のAzureクレジットを提供
米Microsoftが、オープンソースのプロジェクトにMicrosoft Azureの無償クレジットを提供する「Azure credits for open source projects」の開始を発表した。提供理由は「私たちが参加し、依存しているオープンソースのエコシステムへの還元」としている。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「マイクロソフト、オープンソースプロジェクトにAzureの無償クレジットを提供開始」(2021年10月5日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米MicrosoftはオープンソースのプロジェクトにMicrosoft Azureの無償クレジットを提供する「Azure credits for open source projects」の開始を発表しました。
Microsoftはこの無償クレジットの提供理由を「We are giving back to the open source ecosystem we participate in and depend on」(私たちが参加し、依存しているオープンソースのエコシステムへの還元です)と説明。
無償クレジットにより、オープンソースの開発者はMicrosoft Azure上で開発やテストを行えるようになります。
無償クレジット提供の条件は、オープンソースを促進することを目的とする独立組織であるOpen Source Initiativeが認めたライセンスに合致していることと、行動規範(Code of Conduct)が定められていること。
期限は1年で、1年ごとに再申し込みを行うこととなっており、申し込みは「Azure credits for open source projects」の申し込みフォームから行います。
ちなみに、同様のオープンソース支援はAWSが2019年に「AWS Credits for Open Source Projects」として開始しています。
こちらも申し込みによって無償でAWSが利用できるクレジットを1年ごとに取得できます。
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