Facebook、メタバースから企業名を廃し「Horizon Worlds」に 1000万ドルのファンドも立ち上げ
Facebookが2019年に発表したメタバースプラットフォーム「Facebook Horizon」を「Horizon Worlds」に改称した。クリエイター育成のための約11億ドルのファンドを立ち上げ、Horizon向けアプリのOculusストアでの公開を促進する。
米Facebookは10月7日(現地時間)、2019年に発表したメタバースプラットフォーム「Facebook Horizon」の名称から企業名を廃し、「Horizon Worlds」に改称すると発表した。また、クリエイター支援の1000万ドル(約11億円)のファンドも立ち上げた。
昨年Facebook Horizonの招待制β版をリリースしたところ、多数のクリエイターがHorizon内にスペースを構築してきたという。Facebookはそのためのツールを開発し、クリエイターのフィードバックに基づいて改善してきた。
新たなファンドは、クリエイターと開発者のコミュニティを成長させ続けるための新イニシアチブの一環という。クリエイターにHorizon対応アプリをOculusストアで公開してもらう狙い。
この資金で、最大1万ドルの賞金を提供するコンペティションの開催やクリエイター向けセミナー「Creator Accelerator Program」を実施する他、クリエイターへの資金提供も計画している。
VR/AR関連の米メディアUploadVRは、FacebookはこれまでHorizonで米Unityで構築したスペースをサポートしてきたが、「Horizon Worlds上でUnityレベルの直接開発を行う計画はない」と語ったと報じた。
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