「深く反省している」――ドコモ、14日の通信障害を謝罪
NTTドコモは、10月14日に全国で発生した通信障害について記者会見を開いた。同社の田村穂積副社長は「大変ご迷惑をおかけし、深く反省している」と謝罪した。
NTTドコモは10月15日、14日に全国的に発生した通信障害について記者会見を開いた。同社の田村穂積副社長は「大変ご迷惑をおかけし、深く反省している」と謝罪した。
障害の規模は全国に及んだが、影響を受けた範囲についてはユーザー数は算出できないと説明する一方で、音声通話は前週との比較で、14日〜15日未明までで約15%ほど件数(呼数)が減少、パケット通信は約4%減少したと明かした。
携帯電話の利用には、基地局の効率的利用の面からサーバに現在地の位置情報を登録する必要があるが、障害中に位置情報の登録ができなかったユーザー(移動中の通信など)は約200万人いたという。
通信障害の原因は、加入者や位置情報データを管理する「加入者/位置情報サーバ」の切り戻し(元の状態に戻す)と説明。新設備への移行作業で不具合が発生し、旧サーバに戻したという。その際、復旧のために通常運用には無い、全てのIoT端末に対して位置登録を再登録する措置を実施したところ、旧設備のサーバにアクセスが集中。輻輳(ふくそう)が発生し、音声通話とパケットサービスで通信しづらい状況が発生したという。
この結果、通話に使われる音声交換機でも輻輳が起き、音声通話が利用しづらい状況となった他、位置情報の取得に使われる信号交換機の輻輳により位置情報の更新ができず、移動しながらでのパケット通信が利用しづらい状況になったと話した。
同社は再発防止策として、加入者/位置情報サーバの通常運用と異なる状態での処理能力の再確認と、確認した処理能力を踏まえた適切な切り替え手順への見直しを10月下旬までに実施としている。
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