mini LED搭載の液晶テレビ「アクオス エックスレッド」、シャープが近日発表:CEATEC 2021 ONLINE
シャープは、バックライトの光源にmini LEDを採用する液晶テレビの新シリーズ「AQUOS XLED」(アクオス エックスレッド)を近日中に発表する。「CEATEC ONLINE 2021」で製品コンセプトを明らかにした。
シャープは、バックライトにmini LEDを採用する液晶テレビの新シリーズ「AQUOS XLED」(アクオス エックスレッド)を近日中に発表する。「CEATEC ONLINE 2021」で製品コンセプトを明らかにした。
mini LEDは、小型LEDを高密度に配置し、従来より細かいエリアで制御するバックライト技術。映像に応じて各エリアのLEDをオン/オフすることで液晶テレビの弱点とされる画面の“黒浮き”(バックライト光の漏れにより黒がグレーに見える現象)を抑える。
シャープの説明資料によるとエックスレッドはmini LEDと量子ドット技術を組み合わせ、これまでの直下型LEDを使ったエリア駆動に比べ、高いピーク輝度と黒の表現力向上、広い色域を実現するという。「明るいリビングで見やすい色鮮やかな液晶テレビ、シアター用途に適した明暗表現力を持つ有機ELテレビ。その両方の良さを兼ね備えた大画面テレビがAQUOS XLED」としている。
この他、正面からフレームがほとんど見えない狭額縁デザインや、映像と音の一体感を高める「イマーシブな音響システム」も特長。イメージ図には画面下のスピーカーに加え、画面そのものや画面の背後からも音が出る様子を描いている。
シャープが6月に公開した「mini LED 次世代ディスプレイ」試作機は、これまでの約10分の1という小型LEDを8000個以上も使い、65V型の画面を1000以上のエリアに分割して駆動する。2000nit(ニト)という高いピーク輝度と100万:1以上のコントラスト比を実現したとしている。
CEATEC 2021 ONLINEは19日から22日まで。入場は無料(登録制)。会期が終了しても11月30日までWebサイトは閲覧できる。
関連記事
- シャープ、mini LEDの次世代テレビを試作 コントラスト比は100万:1以上
シャープは6月29日、バックライトにmini LEDを採用した次世代テレビの試作機を公開した。 - 起きてすぐ頭がさえる目覚まし、ダイキンと京セラが開発 「ふわっふわっと優しく頬をなでられる感触」
ダイキン工業と京セラは13日、光と空気の優しい刺激で起こす「パフォーマンス向上起床システム」の効果を確認したと発表した。「CEATEC 2021 ONLINE」の京セラブースで参考展示する。 - 話した言葉をアクリル板に表示、京セラがリアルタイム字幕システム パネル越しでも会話しやすく
京セラが、音声認識技術を活用し、話した内容を字幕としてアクリル板などに表示できる「わかりやすい字幕表示システム」を開発した。マスク着用時やアクリル板越しでの会話でも意思疎通しやすくするという。 - 「CEATEC 2021」はリアル・オンラインの両方で開催 現実の会場は幕張メッセ
CEATEC実施協議会が、IT総合展示会「CEATEC 2021」を幕張メッセとオンラインの両方で開催すると発表。2020年のオンライン開催が好評だった一方、現実世界での開催を望む声もあったことから、両方での開催を決めたという。 - シャープ、アクオスの「AIレコメンド」終了 「キーワード登録の方が使われた」
シャープは、薄型テレビ「AQUOS」向けのクラウドサービス「COCORO VISION」をリニューアルする。AI(人工知能)が利用者の視聴履歴などを学習してコンテンツを紹介する“AIレコメンド”は終了する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.