トランプ前大統領、新SNS「TRUTH Social」立ち上げを発表 iPhoneアプリ予約受付中
Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeなどから締め出されているトランプ前米大統領が新たなSNSを立ち上げる。「TRUTH Social」は「ビッグテックの専制政治に立ち向かうために」立ち上げたとトランプ氏。App Storeで専用アプリも公開した。
ドナルド・トランプ前米大統領が経営するメディア企業Trump Media & Technology Group(TMTG)は10月20日(現地時間)、新SNS「TRUTH Social」を間もなく立ち上げると発表した。「関心のある方はwww.truthsocial.comにアクセスして招待リストに登録してください」。
既にApp Storeに専用アプリが登録されており、予約可能になっている。
トランプ氏は発表文で「ビッグテックの専制政治に立ち向かうために、TRUTH SocialとTMTGを立ち上げた。われわれはタリバンがTwitterで我が物顔に振る舞う世界に住んでいるが、あなたたちのお気に入りの米大統領は沈黙している。これは受け入れがたい。(中略)TMTGは、すべての人に発言権を与えることを使命として設立された」と語った。
TMTGは、サブスクリプション制の動画サービス「TMTG+」も開始する計画。人気テレビ番組を多数手がけたスコット・セント・ジョン氏を責任者に迎えた。
トランプ氏は現在、Twitter、FacebookとInstagram、YouTube、Twitchから締め出されている。大統領選後の1月に、同氏の支持者らが多数、連邦議事堂へ乱入した際、これらのSNSや動画サービスで乱入を認めるような投稿をしていたことが一因だった。
トランプ氏は現在は自身のWebサイトでツイートのような短い投稿を行っている。
同氏は7月にはFacebook、Twitter、Googleとその傘下のYouTubeとそのCEOを提訴し、「ソーシャルメディア企業による米国民に対する恥ずべき違法な検閲の即時停止」を求めている。
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