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TBS、選挙特番で当落予測AI活用へ 「出馬選挙区では勝率低」など理由も説明
富士通が、31日に放送されるTBSテレビの選挙特別番組「選挙の日2021」に、富士通の“説明可能なAI”「Wide Learning」を活用した当落予測技術を提供すると発表した。
富士通は10月25日、31日に放送されるTBSテレビの選挙特別番組「選挙の日2021」に、富士通の“説明可能なAI”「Wide Learning」を活用した当落予測技術を提供すると発表した。候補者のデータを基にAIが当落を予測し、その理由も説明する。
Wide Learningは、データが入力された際に結果を出力するだけでなく、判断の理由も人間に分かる形で示すAI技術。候補者の所属政党や経歴の他、TBSテレビが持つ過去の国政選挙や政党支持率など、100以上の特徴量を持つデータを基に候補者の当落を予測。「複数回当選しているため当選確率が高い」「出馬した選挙区では勝率が悪いため当選確率が低い」など理由も含めて提示する。
選挙の日2021は31日午後7時57分から6時間生放送。Wide Learningを活用したコーナーは午後11時15分ごろに放送する予定。
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