Spotify、米国のPodcastプラットフォームとしてAppleを抜いて首位に──Edison Research調べ
Spotifyが3年前に立ち上げがPodcastのリスナー数が米国でもトップに立ったと発表した。米国のトップはこれまでAppleだった。サービス全体のMAUは年内に4億人を超えると予想した。
スウェーデンSpotifyは10月27日(現地時間)、第3四半期(7〜9月)の業績発表で、同社のPodcastが「米国のリスナーが最も使うプラットフォームになった」と発表した。「米調査会社Edison Researchとわれわれの内部データに基づく」結果という。
Spotifyは、既に60カ国以上でPodcastのトッププラットフォームになっているが、「米国は世界最大のPodcast市場であるため、トップに立つことは非常に重要だ」としている。
米国のこれまでのPodcastプラットフォームのトップはずっと米Appleだった。米調査会社のeMarketerは9月の段階で、Spotifyが米国でAppleを追い抜くと予測していた。
Spotifyは2018年にPodcast配信のβテストを開始し、正式サービスは2019年に18万5000件のPodcastでスタートした。現在は320万のPodcastを擁する。
同社はPodcastだけのリスナー数を具体的に公表してはいないが、その数は急増しており、サービス全体の消費時間に占めるPodcastのシェアは同四半期に「史上最高」に達したとしている。
同四半期のMAU(月間アクティブユーザー数)は前年同期比19%増の3億8100万人、有料会員は1億7200万人、広告を表示する無料版ユーザーは2億2000万人だった。
Spotifyは、年末までにMAUが4億人を、有料会員は1億7700万人を超えると予想した。
売上高は27%増の25億100万ユーロ、純利益は1億6000ユーロ(1株当たり0.01ユーロ)だった。前年同期のは1500万ユーロの赤字だった。
関連記事
- 閲覧系サブスクアプリは“Apple税”回避可能に Appleが日本の公取委と調整
Appleが、NetflixやSpotifyなどのサブスクリプションサービスアプリに限り、課金のためのWebサイトへのリンクを認める。同社を調査してきた日本の公取委員会との合意に基づくものだが、世界で適用する。Epic Gamesのアプリは対象外だ。 - Spotify、音楽とトークを組み合わせた「Music + Talk」日本でも提供
大手音楽配信サービスのSpotifyは19日、音楽とトークを組み合わせた「Music + Talk」を日本で提供すると発表し、16のコンテンツを公開した。 - Spotify、フォローするアーティストの新着情報を知らせる「What's New」機能
Spotifyのモバイルアプリに、フォロー中のアーティストの新着情報をリアルタイムで知らせる「What's New」機能が追加される。ホーム右上のベルマークに青いドットが付いたらタップし、What's Newページを開く。 - Spotify、AI採用Podcast発見ツールのPodzを買収
SpotifyがAI採用Podcast発見ツールのPodzを買収した。年内にPodzの機能をサービスに統合する計画。Podzはエピソード内の重要な部分をAIで検出してクリップし、試聴できるようにするアプリだった。 - AppleとSpotifyのストリーミング報酬比較で浮かび上がる、音楽コンテンツビジネスの次の戦略
「Apple Musicはストリーミング1回当たり約1円」という報道の真偽を検証する。 - Spotify、Podcastの有料サブスクサービス発表 手数料2年間無料(Appleは1年目30%徴収)
SpotifyがPodcastの有料サブスクサービスの開始を発表した。2023年までは手数料無料で、その後は5%。傘下のAnchorのツールでエピソードを簡単に有料化できる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.