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Amazon決算、物流コスト増加の影響で純利益が半減 売上高はAWSの好調で15%増
Amazonの7〜9月期の決算は、売上高は15%増だったが純利益は50%減。物流コスト増加などの影響としている。AWSの売上高は39%増と予想を上回った。
米Amazon.comは10月28日(現地時間)、第3四半期(7〜9月)の決算を発表した。コロナ禍による物流コストの増加などが影響し、純利益は前年同期の約半分に減少した。
売上高は前年同期比15%増の1108億1200万ドル、純利益は50%減の31億5600万ドル(1株当たり6ドル12セント)だった。売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は1118億1000万ドル、1株当たり純利益は8ドル96セント)を下回った。
クラウドサービスのAWSの売上高は39%増と引き続き好調だったが、主力のネット通販の伸びが3%の増加にとどまり、成長が大きく鈍化した。
その他のカテゴリーの売上高増加率は、リアル店舗は13%、サードパーティーのストアは19%、サブスクリプションサービスは24%、広告を含むその他が50%といずれも2桁台の増収だった。
同社は19日、年末商戦向けに15万人を臨時雇用すると発表している。ブライアン・オルサフスキーCFO(最高財務責任者)は電話会見で、ホリデーシーズンを含む第4四半期には、労働力、インフレ、サプライチェーンに関連する追加コストが約40億ドルになると予想していると語った。
第4四半期の見通しは、売上高を前年同期比4〜12%増の1300億〜1400億ドル、営業利益を前年同期の69億ドルより低い0億ドル〜30億ドルとした。売上高予測はアナリスト予測の1421億ドルを下回った。
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