小型ラズパイに「Raspberry Pi Zero 2 W」追加 マルチスレッド性能5倍 2200円
小型コンピュータ「Raspberry Pi Zero 2 W」が登場。旧モデルに比べマルチスレッド性能が5倍に上がり、無線接続では電力消費の少ないBluetooth Low Energyに対応。日本ではスイッチサイエンスが取り扱う予定。価格は2200円。
英Raspberry Pi財団は10月28日(英国時間)、小型コンピュータ「Raspberry Pi Zero 2 W」を発表した。旧モデル(Zero)に比べマルチスレッド性能が5倍に上がり、無線接続では電力消費の少ないBluetooth Low Energyに対応したという。日本ではスイッチサイエンスが取り扱う予定。価格は2200円。
サイズは旧モデルとほぼ同じ。各種ポートも同様で引き続きMicro USBを採用。ケースなど公式の各種アクセサリーと完全な互換性があるという。プロセッサは1GHzの4コアArm Cortex-A53で、メモリは512MB。旧モデルからシングルスレッド性能でも40%向上したとしている。無線接続はBluetoothの他、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)にも対応する。
少なくとも2028年1月まで製品を供給予定であると明かしている。英国では発売済みだが、日本では工事設計認証をまだ取得できていないため、取得後に発売するとしている。
Zeroの初代は2015年に“5ドルのラズパイ”として登場。17年にはWi-FiとBluetoothに対応した「Zero W」を10ドルで発売。Zero 2 Wは米ドル換算で15ドルとなり、低価格帯とはいえ値上がりが続いている。21年10月には、半導体不足を理由に「Raspberry Pi 4」の2GBモデルを35ドルから45ドルに一時的に値上げするとも発表している。
関連記事
- Raspberry Pi 4、半導体不足で10ドル値上げ 1GBメモリ版を35ドルで再販へ
英Raspberry Pi財団は半導体不足により、Raspberry Pi 4の2GBメモリモデルの価格を35ドルから45ドルに、一時的に値上げすると発表。併せて、販売を終了していた1GBモデルを35ドルで再販する。 - 550円の「Raspberry Pi Pico」登場 独自チップRP2040搭載
英国の非営利団体Raspberry Pi Foundationがマイコンボード「Raspberry Pi Pico」を発表。独自開発のチップ「RP2040」を搭載している。価格は4ドル。日本での発売日は未定だが、正規代理店のスイッチサイエンスなどで550円で販売予定。 - たった5ドルの超小型コンピュータ「Raspberry Pi Zero」登場
価格を5ドル(約610円)にまで下げた超小型コンピュータ「Raspberry Pi Zero」が登場した。 - 「Raspberry Pi Zero W」、Wi-FiとBluetoothサポートで10ドル
Raspberry Pi Foundationが5周年を記念して、65×30×5ミリの「Raspberry Pi Zero」にWi-FiとBluetoothを追加した超小型コンピュータ「Raspberry Pi Zero W」を10ドルで発売した。専用のケースは5ドルだ。 - 「Raspberry Pi 4」登場 4Kサポート、CPUも高速化で35ドルから
「Raspberry Pi 4 Model B」が発売された。米国での販売価格は先代と同じ35ドル(約3800円)から。type-DのHDMIデュアルポートで4K動画をサポートし、プロセッサは先代の3倍の性能。メモリ容量が1/2/4GBの3つのモデルがある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.