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Amazon、衛星ネットサービスの小型衛星を2022年に2基打ち上げへ

Amazonは小型衛星によるインターネット接続構想「Project Kuiper」の初の衛星を2022年第4四半期に打ち上げると発表した。打ち上げには新興企業ABLのロケット「RS1」を使う。向こう10年間で最大3236基の小型衛星を打ち上げる計画だ。

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 米Amazon.comは11月1日(現地時間)、小型衛星によるグローバルなインターネット接続構想「Project Kuiper(カイパー)」の下、2022年第4四半期に2つの衛星を打ち上げると発表した。同日、米連邦通信委員会(FCC)にプロトタイプ衛星「KuiperSat-1」と「KuiperSat-2」の打ち上げ、展開、運用についてのライセンスを申請した。

 打ち上げは、小型衛星打ち上げ専用ロケットを開発する米新興企業、ABL Space Systemsのロケット「RS1」でフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から行う予定だ。

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Amazonの衛星を打ち上げるRS1ロケット(画像:Amazonによるレンダリング)

 同社が2019年から取り組んでいるこのプロジェクトは、米SpaceXのStarlinkと同様に、現在インターネットを使えない地域に低遅延のブロードバンドネットを提供することを目標としている。向こう10年間で最大3236基の小型衛星を打ち上げる計画だ。ちなみにSpaceXは既に1700以上の衛星を打ち上げ、運用を開始している。

 2基のプロトタイプ衛星は地球から約590キロ上空の低軌道(LEO)を周回し、テキサス州マカロックの地上局とユーザー端末(アンテナ)と接続する能力をテストする。

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プロトタイプ衛星によるテストの概要(画像:Amazon)

 ユーザー端末(こちらもまだプロトタイプ)は、「従来のアンテナよりも手頃な価格で高速で信頼性の高いネットを提供するよう設計されている」という。

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ユーザー端末概要(画像:Amazon)

 Amazonはこのプロジェクトに100億ドル以上投資する計画。軌道上への578基の衛星打ち上げが完了したら初期のサービスを開始する計画だ。

 同社は10月26日、米通信大手のVerizonとローカルな地域のネット提供での提携を発表した。

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